人魚のしっぽをモチーフにしたラリエット。
艶やかなニャンドゥティとキラキラのガラスビーズが目をひく作品です。
チェーンの長さは80cm。
留め具を端へ動かせば、頭からすっぽりかぶって身につけていただけます。
胸元の少し下にモチーフがくる長さです。
5月の限定色のテーマは《薫風》
薫風(くんぷう)とは、初夏の新緑の木々のあいだを吹き抜けていく風のこと。
梅雨の前の、まだカラッとしたお天気の良い日
サワサワと青々としげった葉を揺らしながら吹き抜ける気持ちの良い風。
一番好きな気候かもしれません。
爽やかなお天気、最高ですよね!
でもいつかは梅雨が来てしまう。
ちょっと名残惜しい、そんなお天気の日をイメージしてこの作品の色を選んでいきました。
ベースの刺繍糸は、エメラルドグリーンともいえそうな青緑色。
“新緑”というには、少し青すぎる緑かもしれません。
「薫風」という言葉を作品名に選んだ時に、真っ先に浮かんだのは、近所の街路樹の桂の木でした。
桂の新芽は「緋桂」とも呼ばれる紅色。
枝が伸びて葉が茂ってくると、育った葉はどんどん緑色になり、枝の根元の葉は影のせいもあって青緑色に見えます。
枝先の紅色から枝元の青緑色まで、とても綺麗なグラデーションが生まれます。
それがちょうど、初夏の頃。
そして、雨に打たれて落ちた葉は、ほのかに甘い香りを放ちます。
薫風=香る風、と考えた時に、その甘い香りを思い出したのです。
青緑色の刺繍糸をたて糸に、青やゴールドが混じったグラデーションのラメ糸で爽やかな風を表現しました。
裾のガラスビーズと雫型のビーズは、晴れ渡った空をイメージした水色。
チェーンの色は、糸に合わせてゴールド色です。
ぱっと見は濃い色合いですが、水色のビーズを合わせることで明るい印象に仕上げています。
白いお洋服にはもちろん、黒や紺色など濃い色のお洋服にも映える色合いです。
ニャンドゥティ自体は刺繍糸でできています。
それだけでは軽すぎて、お洋服にひっかかって浮いてしまうので、
ニャンドゥティの縁にガラスビーズを入れて、胸元に落ち着くよう、程よい重さを加えています。
軽くて肩こりはしないけれど、軽すぎずいて欲しいところにいてくれる。ちょうど良い重さのラリエットです。
<サイズ>
ニャンドゥティ(大きいしっぽ):たて 約5.5cm、よこ 約3.5cm
ニャンドゥティ(小さいしっぽ):たて 約4.5cm、よこ 約2cm
ガラスビーズ(全体):たて・よこ 約1cm
<ニャンドゥティとは>
パラグアイの伝統的なレースで、現地のグアラニー語で「クモの巣」という意味があります。
ピンと張った布を土台にして経糸をはり、緯糸で織ったり結んだりして模様を作ります。
糸でできた作品ですが、糊付けをするためしっかりしたハリのある作りになります。
ニャンドゥティは、織りや結び、格子模様など、伝統的な模様だけで300以上あるといわれています。その中から、Sunny Lab.では、アイテムの大きさや用途に合わせて模様を組み合わせたり創作したりして制作しています。
<ご注意ください>
ニャンドゥティは制作の過程で糊付けをしているため、水濡れに弱い作品です。
濡れた場合、質感が柔らかくなったり、経糸がヨレたりする場合があります。
身に着けたままの入浴、プール、海水浴などはお控えください。
雨天の場合は、ご自身がずぶぬれにならない程度の雨であれば大丈夫です。